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病院について

大規模災害訓練

2014/09/02

南海トラフ地震が近々に発生する確率は必ずしも高くはないとは云え、いったん起こった場合の被害は甚大なものとなります。
また一応の備えやシミュレーションを行った上での被災した場合と、そのような準備をしていない場合とでは病院機能不全の様態は大きく異なると考えられます。
そこでの病院機能を駆使して効果的に緊急災害医療を行い、できる限り地域医療へ貢献できるようになりたいと考え、災害訓練を行いました。


本年7月5日、土曜日の午前に総勢132名が参加して災害訓練を行いました。
災害想定は、平日の昼に南海トラフ地震が関西を襲い伊丹市は震度6弱。
当院の建物やライフラインなどには被害のないことから、災害時救急医療を実施しようとするものでした。

院内では手術や外来化学療法や救急室の処置診療を通常通り行っているとの仮定のもとに、大地震が発生して救急患者を受け入れなければならない状況を想定しました。
地震発生後の広域災害救急医療情報システム(EMIS)から第一報が入り、まず重症患者2名と中等症患者5名を救急受け入れた。
さらに軽症受傷患者が12名緊急受診し、また心肺停止の患者も2例運び込まれるシナリオでした。


まず病院の被害が少ないことを確認して、救急受け入れ体制の準備を始めるとともに、災害対策本部を設置して病院幹部が結集しました。
重症患者受け入れエリア(赤エリア)、中等症患者受け入れエリア(黄エリア)、軽症患者受け入れエリア(緑エリア)、トリアージ実施場所(トリアージポスト)を設置して、救急担当医を中心に受傷患者の救急診療の準備を行いました。



そして職員、施設、入院患者の受傷状況が軽いことを確認したうえで、通常診療体制を中止して災害救急医療体制に切り替えました。
入院患者と外来患者にこの旨を院内放送で周知して理解を求め、職員は一丸となって災害受傷患者の救急診療に従事しました。

 

看護学生さんには、通常来院していた外来患者と災害受傷・来院患者に扮してもらいました。
病院職員は通常来院患者の離院・帰宅を誘導してから災害受傷患者の救急診療に従事した。
患者全員をトリアージの後に一連の処置終了をもって災害訓練を終了しました。

 

甚大災害が起こった際には、地域医療支援病院として可能な限り適切な救急医療を地域に提供して、防ぎうる死を少なくすることが重要です。
今回の災害訓練において日常診療では想定しにくい災害時の問題点を多く目の当たりにして、職員一同が緊急災害時の対応課題を確認し、有意義な災害訓練となりました。
また、今回は初回訓練として対応しやすい想定のもとに災害訓練を行いましたが、実際の大規模災害においてはもっと難しい課題に直面するであろうと考えられ、今後のさらなる訓練の必要性を確認しました。
伊丹市消防局、県立西宮病院、宝塚市立病院、伊丹市医師会准看護学校のご協力いただいた関係各位には厚く御礼を申し上げます。

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