アピールポイント
より精密な放射線治療を目指しています
2018年4月に高精度放射線治療装置 TRUE BEAM を導入しました。 コンピュータ制御で、腫瘍の形に合わせた1㎜以下の単位での高い精度でピンポイント照射を行っています。 がん組織へ十分な放射線量を照射しつつ、正常な組織への照射を最小限にする精度が格段に向上しています。 腫瘍へのダメージを大きくしても、周囲の正常組織は安全域の放射線量にとどめることで、患者さまの身体への負担を低減させています。 ![]() |
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放射線治療部門のスタッフ
放射線治療は、常勤放射線科治療医 (2名) 、非常勤医3名、看護師 (1~2名) 、放射線治療専門技師 (2~3名) で行っています。 医師は毎日診察を行い、治療方針を決め、その後の診察も継続して行っていきます。 |
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放射線技師は治療計画どおりの正確な照射を行い、かつ治療機器の精度管理を行っています。 スタッフが力を合わせるだけでなく、患者さま・ご家族と1つのチームとなって治療が成功裏に終了できるよう取り組んでいます。 ![]() |
放射線治療の進め方
1 . 診察 | まず放射線治療専門医が患者さまを診察し、病状の把握、検査結果の確認、患者さまの状態を丹念にうかがって必要な治療方針を決めます。 放射線の照射部位、照射線量および治療期間などを決定します。迅速な症状緩和が必要な場合は即日の治療開始にも対応しています。 |
2 . 治療計画 | すべての放射線治療計画はCT画像を基調にしますので、当日または後日にCT撮影を行いその画像を元に三次元 (3D) の治療計画を立てます。 頭頚部照射の場合にはShellと呼ばれる固定具を作成・装着してCT撮影します。 |
3 . 位置合わせ(照合) | Xioで作成された治療計画通りになるよう放射線技師が治療部位を合わせ込みます。最終的確認のために治療姿勢のままリニアックX線写真を撮ります。照合が確認されたらその位置保存のための皮膚マークを付けます。 |
4 . 毎回の治療 | 実際の照射時には、放射線技師が毎回その皮膚マークをもとに照射体位を再現し、かつ位置を合わせ込んで放射線治療を行います。 この皮膚マークは非常に大事です。消えないようにご注意下さい。 照射部位と方法によって異なりますが、治療室に入って出てくるまでの時間は、平均10分程です。 |
5 . 診察 | 治療期間中の診察は週数回行い、治療終了後も可能な範囲で定期的に診察を行い、治療効果や副作用の有無を簡単に確認・調査します。 |
その他の注意点
① | もし皮膚マークが消えますと、照射位置照合を最初からやり直すことになります。 この場合は治療が中断しますので治療上の不利益が発生する可能性があります。 |
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② | 放射線治療は、原則として月曜から金曜までの毎日行い効果を発揮させる治療です。 休日以外で治療を中断しますと、治療上の不利益が発生する可能性があります。 |
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③ | 症状緩和の目的で放射線治療を希望される場合は、受診当日から照射を開始することがありますので、担当医およびご家族と事前の準備・打ち合わせを行い、当科へのご連絡を事前にいただけるよう、担当医に依頼してください。 |
診療実績 / 統計
■ 放射線治療件数
放射線治療 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 |
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放射線治療 管理料 | 328 | 327 | 361 | 284 | 242 |
高エネルギー放射線治療 | 5,212 | 5,115 | 5,108 | 4,105 | 3,459 |
計 | 5,540 | 5,442 | 5,469 | 4,389 | 3,701 |
■ 放射線治療件数
放射線治療 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 |
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放射線治療 のべ患者数 | 219 | 250 | 216 | 165 | 136 |