アピールポイント
後鼻神経切断術も行っております。
重症のアレルギー性鼻炎に対する後鼻神経切断術を他の手術と組み合わせて、施行しております。
頭頸部がんについても手術を含め、治療を行っております。
耳下腺腫瘍などの良性腫瘍の手術をはじめ、耳下腺腫瘍や咽喉等の腫瘍の手術を行っています。
地域がん診療連携拠点病院
音声リハビリテーション
過緊張性発声障害などの声帯に器質的病変のない機能性発声障害に対しても、音声リハビリテーションを行っています。
また、甲状腺手術に際しても、声帯運動麻痺があれば、リハビリができ、必要に応じて、音声改善手術まで一貫して行えるのが当科の強みです。
リハビリテーション室
腫瘍手術サポート体制
頭頸部腫瘍の術後には手術に伴う機能障害もあり、心理的なダメージも大きくなります。
当科では関連部署とチームとなって、ケアを退院後も引き続き、行えるように力を入れています。
チーム医療
主な診療内容
突発性難聴
■ 治療内容 | 特に、突然に耳が聞こえなくなる突発性難聴の場合には、4日以内の治療開始が望ましく、発症後しばらく経過してしまっていると、治療効果が望めなくなる場合があります。 できるだけ早期の受診をお勧めします。 (突発性難聴の場合、1週間~3週間の入院治療をお勧めしています) |
■ 症状 | 耳がきこえにくい、耳が痛いなどの症状があれば、ご相談ください。 |
慢性中耳炎
■ 治療内容 | 慢性中耳炎の手術も行っております。 (ただし、重症の慢性中耳炎の場合で、大学病院などの高度な医療機関を紹介する場合もあります) |
めまい
■ 説明 | 特に、難聴 (耳が聞こえにくい) や耳鳴りを同時に伴うような「めまい」については耳が原因のことが多く、当科で診療いたします。 ■ メニエル病:片方の耳が聞こえにくくなり、これと同時に回転するめまいが起こる病気 ■ 前庭神経炎:かぜなどの後に、難聴はなく、回転するめまいの起こる病気 ■ 良性発作性頭位めまい症:三半規管の中の耳石が原因となるめまい ■ 外リンパろう:三半規管からリンパ液が漏出する事によるめまい中耳炎に伴うめまい |
■ 症状 | めまいについてはご相談ください。 |
顔面神経麻痺 (まひ)
■ 治療内容 | 顔面麻痺には原因のわからないものの他に、ウイルス性の顔面麻痺があり、休養・安静のため、1週間程度の入院治療をお勧めしています。 顔面痙攣は、顔面麻痺と異なり、脳外科での診療となります。 当院には常勤の脳外科医がおりませんので、他院を紹介させていただきます。 |
■ 症状 | 顔面が動きにくい、といった症状がある場合はご相談ください。 |
慢性副鼻腔炎、重症のアレルギー性鼻炎、鼻中隔湾曲症
■ 治療内容 | 慢性副鼻腔炎や重症のアレルギー性鼻炎、鼻中隔湾曲症の手術治療も行っております。 最近は、鼻・副鼻腔炎の手術はほとんどが「鼻内視鏡下」で行います。 鼻の孔から手術を行うので、表面上は切開しません。 昔からある「犬歯窩」 (歯茎の上) を切開する方法ではないので、術後の腫れは少ないです。 重症のアレルギー性鼻炎に対する「後鼻神経切断術」も行っております。 |
■ 症状 | 鼻が詰まる、鼻水がでるなどの症状がある場合はご相談ください。 |
扁桃炎、声帯ポリープ
■ 治療内容 | 年に何度も発熱があるような「慢性扁桃炎」の場合、手術治療も行っております。 声帯ポリープについても音声治療や手術治療を行っております。 |
■ 症状 | のどが痛む、腫れた、声がかれた、などの症状がある場合、ご相談ください。 |
扁頸部 (耳下腺腫瘍、顎下腺腫瘍、甲状腺腫瘍)
■ 治療内容 | 耳下腺腫瘍や顎下腺腫瘍などの手術治療を行っています。 手術対象となる甲状腺腫瘍などは内分泌内科ではなく、当科で診療をおこなっています。 (甲状腺については、バセドー病のような甲状腺機能異常については内分泌内科で診療を行っております) |
■ 症状 | 首が腫れた、などの症状がある場合、ご相談ください。 |
頭頸部腫瘍、頭頸部がん
■ 治療内容 | 咽頭がんや喉頭がん、甲状腺がんなどの手術等の治療を行っております。 頭頸部腫瘍においては、機能を温存するために、放射線治療や化学療法 (抗がん剤) を主体とする治療も広く行われています。 すべての方に行えるわけではありませんが、外来通院での抗がん剤治療もおこなっています。 ![]() |
診療実績 / 統計
■ 耳の手術件数
手 術 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 |
---|---|---|---|---|---|---|
中耳炎手術 / 鼓室形成術 | 2 | 7 | 2 | 3 | 3 | 5 |
鼓膜切開、チューブ挿入術 | 3 | 5 | 8 | 10 | 13 | 8 |
耳先天性耳瘻管摘出術 | 0 | 1 | 2 | 4 | 4 | 9 |
その他 耳の手術 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | 1 |
小計 | 5 | 13 | 13 | 17 | 23 | 23 |
■ 鼻の手術件数
手 術 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 |
---|---|---|---|---|---|---|
鼻内視鏡下手術 | 37 | 35 | 23 | 24 | 40 | 48 |
術後性頬部嚢胞 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 8 |
鼻中隔手術 (+粘膜下下甲介骨切除術) | 7 | 11 | 5 | 2 | 9 | 8 |
キリアン手術 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
鼻骨骨折整復術 | 4 | 0 | 3 | 0 | 4 | 2 |
その他 鼻の小手術 | 2 | 2 | 0 | 1 | 4 | 4 |
小計 | 50 | 50 | 33 | 29 | 59 | 70 |
■ 咽喉頭の手術件数
手 術 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 |
---|---|---|---|---|---|---|
口蓋扁桃摘出術 (+アデノイド切除術) | 46 | 53 | 66 | 53 | 58 | 56 |
声帯ポリープ切除術 | 5 | 6 | 7 | 6 | 5 | 8 |
喉頭形成術 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
喉頭蓋嚢胞摘出術 | 0 | 1 | 3 | 2 | 1 | 5 |
気管切開術 (及び、気管口拡大) | 5 | 4 | 0 | 3 | 1 | 5 |
気管口閉鎖術 | 1 | 0 | 1 | 2 | 0 | 1 |
誤嚥改善の為の喉頭全摘出術 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
異物 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 |
下口唇嚢胞摘出術 | 1 | 4 | 1 | 1 | 3 | 4 |
下口唇生検 (シェーグレン症候群) | 2 | 1 | 3 | 2 | 5 | 12 |
その他咽喉頭小手術 | 0 | 0 | 1 | 0 | 4 | 2 |
小計 | 60 | 72 | 82 | 69 | 77 | 93 |
■ 頸部の手術件数
手 術 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 |
---|---|---|---|---|---|---|
唾石 顎下腺 | 3 | 8 | 4 | 6 | 2 | 1 |
甲状舌管嚢胞など嚢法性疾患 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 |
喉頭全摘出(高度嚥下障害) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
その他 頸部の手術 | 0 | 1 | 0 | 1 | 8 | 4 |
小計 | 4 | 9 | 4 | 8 | 10 | 9 |
■ 腫瘍関連
手 術 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 |
---|---|---|---|---|---|---|
鼻腔・副鼻腔癌 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
鼻腔・副鼻腔良性腫瘍 | 0 | 2 | 8 | 2 | 3 | 2 |
舌癌 | 0 | 1 | 1 | 1 | 0 | 1 |
頬粘膜癌 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
咽頭良性腫瘍 | 0 | 1 | 3 | 2 | 4 | 1 |
喉頭癌全身麻酔下生検 | 5 | 4 | 5 | 4 | 2 | 3 |
喉頭癌 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 |
耳下腺腫瘍 | 10 | 11 | 5 | 12 | 5 | 7 |
耳下腺癌 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 1 |
副耳下腺癌 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
外耳道癌 | 3 | 5 | 1 | 0 | 0 | 0 |
耳介良性腫瘍 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 |
頸部その他の良性腫瘍 | 4 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 |
甲状腺癌 | 4 | 5 | 2 | 4 | 2 | 4 |
甲状腺良性腫瘍 | 1 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 |
副甲状腺良性腫瘍 | 0 | 2 | 0 | 3 | 0 | 1 |
中咽頭癌 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 |
頸部郭清術単独 | 3 | 1 | 0 | 2 | 1 | 0 |
その他、腫瘍関連手術 | 12 | 1 | 8 | 4 | 1 | 1 |
小計 | 47 | 33 | 39 | 41 | 18 | 23 |
■ 手術件数 推移
手 術 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 |
---|---|---|---|---|---|---|
手術件数 合計 | 166 | 177 | 186 | 167 | 187 | 218 |
※同時に施行した手術については、一症例につき、主な手術1つのみを計上しています。