公立学校共済組合 近畿中央病院
明けましておめでとうございます。
例年になく暖かいお正月三が日でしたが、いかが過ごされたでしょうか。年初より不幸な出来事が生じました。1月1日には能登半島で大きな地震があり、また2日には羽田空港で飛行機が炎上し、亡くなられた方もおられます。ご冥福をお祈りするとともに、被災、負傷された方々にお見舞い申し上げます。
さて、2024年は医師の働き方改革実施の年です。これまで当たり前として黙認されていた長時間労働をはじめとする社会への犠牲的貢献が是正されようとしています。医師の働き方改革は、年間960時間といった時間外労働の上限規制ばかりが注目されていますが、本質は労働環境を改善し、過労を避けて診療効率、成績を高め、医療事故を防ぐことにつながるものです。病院として業務の効率化をすすめ、働きやすい環境、魅力ある職場を作って、安全安心の医療を継続して提供できるようにいたします。可能な限り患者さまへのご迷惑が掛からないように努力いたしますので、これまでとは異なる対応を行う場合もありますが、ご理解とご協力をお願いします。
昨年5月から市立伊丹病院との統合新病院の建築工事が開始されました。異なる組織風土を有する両病院の融合に向けてのプロジェクト、人事交流も進んでおり、多くのワーキングで具体的な検討が進められています。当院では、統合に向けての作業を進めるとともに、昨年には手術用ロボットダビンチを導入するなど現病院の機能強化、活性化も引き続き行っています。なお、近畿中央病院での診療データは名寄せの上で新病院に移行されることが決まっていますので、2026年後半に予定されている新病院完成までは引き続き安心して当院をご利用いただくようにお願いいたします。
最後に、近畿中央病院は職員全員が「患者さまにとっても医療者にとっても優しい病院」という共通目標をもって、それぞれの立場で持てる力を発揮してよりよい医療を提供することをお約束して、新年のご挨拶といたします。本年も引き続きよろしくお願いします。
令和6年1月
病院長 甲村英二