病院長あいさつ

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公立学校共済組合 近畿中央病院

病院長甲村 英二

 公立学校共済組合近畿中央病院ホームページをご覧いただき誠にありがとうございます。
 当院の歴史は1956年(昭和31年)に始まり、2025年の本年は設立69周年を迎えることになります。当初は近畿2府4県の公立学校教職員とその家族の結核対策を主な目的とした職域病院として設立されました。その後、疾病構造の変化や周辺環境の状況などに対応して総合病院となり阪神間における基幹病院の一つとなりました。現在は、地域医療支援病院として地域住民と組合員に対し幅広く医療の提供を行うとともに、職域事業として主にメンタルヘルス事業、健診事業を担っています。
 当院の建物、構造には歴史を感じさせるところもありますが、診療体制、診療内容に関しては常に充実を心がけており、多職種連携による良質なチーム医療を日々実践しています。“地域がん診療連携拠点病院”として、診断から外科治療、化学療法、放射線治療、緩和医療などにチーム医療を展開し、がん相談支援センターとも併せて質の高いがん医療を総合的に提供しています。低侵襲手術用ロボットであるダビンチも導入しており、前立腺がん、腎がんそして大腸がんに対するロボット手術も件数を重ねています。消化器内科では年間7000件程度の消化器内視鏡検査を行うとともに、早期の消化器癌に対する内視鏡切除は上部消化管に加えて大腸がんに対してもESDを行っています。救急科の創設、専属医師の確保をはじめとして、職員の意識改革、院内の体制整備などさまざまな改善努力を行ってきたことで、救急車受け入れ件数はこの数年で飛躍的に増加しています。特に緊急性を要する疾患が多い脳・心臓疾患救急には、救急隊、開業医との直通電話により平日24時間体制で対応しています。なお脳卒中診療では、脳神経外科、脳神経内科チームで一次脳卒中センターの指定を受けており、血管内治療を含めて超急性期診療を行っています。産婦人科は長らく常勤3名と応援医師で献身的に分娩を取り扱ってまいりましたが、常勤医も疲弊し働き方改革もあり昨年1月末で分娩取り扱いを休止いたしました。なお、妊婦検診、婦人科診療、手術は継続しています。各診療科の詳細についてはホームページ内に紹介しておりますのでご覧ください。
 さて、市立伊丹病院との統合新病院の建設工事が市立伊丹病院敷地で進行中です。この先の市立伊丹病院との統合について不安を抱かれている方も少なくないと聞き及びます。当院で診療している患者さんのデータはすべて新病院に引き継がれ、多くの医療スタッフも新病院に勤務いたしますので、統合移転に際して診療はスムースに移行されます。新病院へのアクセスも開院時には改善されます。長期にわたって経過を見る必要のあるがん診療などについても、診療継続について何ら不安はないことを強調させていただきます。現在のところ2026年8月を統合新病院の開院目標として準備を進めつつありますが、諸事情によって遅れる可能性も高まっています。統合移転の日までは、これまで以上に現在の近畿中央病院をご利用いただき当病院のリソースを最大限活用してください。
 近畿中央病院は職員全員が「患者さんにとっても医療者にとってもやさしい病院」という共通目標をもって、それぞれの立場で持てる力を発揮してよりよい医療を提供することをお約束しますので、引き続きよろしくお願いします。

 

令和7年1月

病院長 甲村英二

病院長 甲村英二(こうむらえいじ)プロフィール

1979年
大阪大学医学部卒業
1984年
西ドイツハノーバー市Nordstadt病院留学(~1987年)
2000年
大阪大学脳神経外科学助教授
2002年
神戸大学脳神経外科学教授
2020年
公立学校共済組合近畿中央病院病院長
医学博士、日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医、日本脳卒中の外科学会技術指導医
公立学校共済組合 日本医療機能評価認定病院 人間ドック学会健診施設 機能評価認定施設 ワークライフバランスインフォメーション
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