平成 31 年 2 月の「市立伊丹病院あり方検討委員会」の提言を踏まえ、伊丹市民が必要とする医療の提供と、公立学校共済組合の組合員が必要とする職域機能の提供を今後も確実に継続していくために、両病院の統合の可否を検討することを目的として、平成 31 年 4 月、伊丹市及び市立伊丹病院、並びに、公立学校共済組合本部及び近畿中央病院の関係者で構成される「市立伊丹病院と公立学校共済組合近畿中央病院の統合検討会議」を設置しました。
協議の結果、統合後も伊丹市民が必要とする医療の提供と、公立学校共済組合の組合員が必要とする職域機能の提供を今後も安定的に継続していくことが出来ると判断し、統合を可とする結論に至り、令和2年4月1日「市立伊丹病院と公立学校共済組合近畿中央病院の統合に関する基本協定書」を締結しました。
基本協定書では、伊丹市と公立学校共済組合は、令和7年度に両病院の統合を目指し、「市立伊丹病院と近畿中央病院の統合再編に係る基本方針」に定める「統合再編により目指すべき方向性」を基に、それぞれが責任をもって取り組むよう努めるものとされました。また、新しい基幹病院の運営は伊丹市が、健康管理施設の運営は公立学校共済組合がそれぞれ行い、相互に協力・連携すること、また開設場所は市立伊丹病院の現所在地を主とすることが決定されました。
「市立伊丹病院と公立学校共済組合近畿中央病院の統合に関する基本協定書」に基づき、新しい病院の早期整備に向けて、近畿中央病院と市立伊丹病院の統合再編に関する具体的事項を検討・協議するため、「市立伊丹病院・公立学校共済組合近畿中央病院統合委員会」を設置しました。
令和2年度には、統合委員会を3回開催し、また近畿中央病院及び市立伊丹病院の職員で構成される、検討課題別の各部門ワーキンググループ及び診療科別ワーキンググループにおいて、統合新病院に関する次に掲げる事項について、検討・協議を進めました。
● 名称に関すること。
● 基本理念に関すること。
● 基本方針に関すること。
● 診療機能・診療体制に関すること。
● 部門別計画に関すること。
● 施設配置計画に関すること。
● 回復期病床の確保に関すること。
● 基幹病院と健康管理施設との連携に関すること。
● その他医療提供体制に必要な事項に関すること。
統合委員会における協議内容を踏まえ、統合新病院の基本設計に必要となる診療機能や診療体制、部門別計画等の方向性について、令和2年11月「市立伊丹病院・公立学校共済組合近畿中央病院統合委員会検討報告書」として取りまとめました。
また、施設整備計画やゾーニングプラン等の基本的事項については、令和2年12月「市立伊丹病院と近畿中央病院の統合再編による基幹病院と健康管理施設に係る診療機能・施設整備計画」として取りまとめました。公立学校共済組合が運営する健康管理施設に係る機能計画では、健康管理部門やメンタルヘルスケア部門の基本方針や運営計画・施設計画、そして、基幹病院に併設されるメリットを活かした基幹病院との一体的な運用を図るための連携・協働方針等を盛り込みました。
その後も各ワーキンググループでの検討を重ね、令和3年4月に「統合新病院整備工事 基本設計書」が完成しました。
令和3年6月4日に第1回統合委員会を、令和3年11月4日に第2回統合委員会を開催しました。
令和3年11月、基本設計書より詳細な図面となる「統合新病院整備工事 実施設計(概要版)」を作成しました。
令和4年11月25日に第1回統合委員会を開催しました。