診療科
なかなか治らない⽪膚病の1つ。
感染はしません (うつりません) 。
最近になって免疫反応の異常によって起こっていることがわかってきました。
⽪膚に⾚みを伴い、カサカサしたうすい⽪ができては剥がれるという症状が出ます。軽いかゆみを伴うことが多いです。
ステロイド外⽤剤や活性型ビタミンD3製剤の外⽤療法を主体に⾏い、重症例では⽣物学的製剤を⽤いた治療や紫外線照射装置によるNB-UVB療法も⾏います。
それぞれの患者さまの重症度と要求に合わせた治療を⼼がけます。
⾊は⾚いもの、⿊いものが多いですが、さまざまです。
急に⼤きくなってくる場合とだんだんと⼤きくなってくる場合があります。
表⾯は盛り上がっているものから盛り上がりがないものまで様々です。
普通は痛みやかゆみなどの症状はありません。
基本的に⼿術でがんの部分を切り取ることが原則です。
⼤きさやできた場所、広がり⽅によっては放射線療法や抗がん剤治療、免疫療法を組み合わせて治療することもあります。ただし、⽪膚癌の種類によっては、より
専⾨性の⾼い他病院へ紹介させていただく場合もあります。
みずぼうそう (⽔痘) と同じウイルスの再発症状ですが、神経症状 (痛み) と⽪膚症状 (⽔疱) が特徴です。
帯状疱疹後神経痛が残らないように早期の治療が重要です。
早期では⽪膚症状がなく痛みだけのこともあり、はじめは整形外科、神経内科、脳外科を受診されることもあります。
痛みを伴う⽔疱 (みずぶくれ) が主症状ですが、⽔疱と痛みはどちらが先に出るかわかりません。
全⾝のあらゆる部位に出ますが、神経⽀配に⼀致しますので、原則は⽚側です。
抵抗⼒・免疫⼒低下が誘引ですので安静が第⼀です。
抗ウイルス剤の点滴もしくは内服が治療の中⼼ですが、治療が不⼗分ですと、帯状疱疹後神経痛が残りますので、厳重な治療をお勧めします。
ばい菌 (細菌) が⽪膚に⼊って広がってしまう状態です。
傷⼝がなくても、⽑⽳などの正常部位から起こることが多いです。
また、糖尿病等の基礎疾患をお持ちの⽅は重症化することがありますので注意が必要です。
主に下肢、顔⾯の痛みを伴う腫脹ですが、顔⾯の場合は特に丹毒と呼ばれることが多いです。 (丹は⾚いの意味、毒はばい菌が⼊っていることを表す昔からの表
現です。すなわち、主に顔⾯の⽪膚にばい菌が⼊って⾚く腫れているという意味です)
細菌をころす抗⽣剤の点滴もしくは内服が治療の中⼼となりますが、腫れている部分は安静にしないとなかなか治りません。
好発部位の下肢は、歩いたり、ずっと⾜を下げて座っていると腫れが退きませんので、⼊院安静が必要な場合があります。
薬の成分に対するアレルギーによって起こります。
⼀度症状が出ると次にその薬を飲むと必ず同じような症状が出ます。
薬を飲みはじめてしばらくしてから発疹が出てきます。
症状はさまざまで発疹がひどくなったり、⼝の中や⽬にも症状が出ることがあります。
発熱や肝障害、腎障害を合併することもあります。
重症度に応じて、外来または⼊院で治療をすると共に、DLST検査、パッチテスト、などにより原因を調べます。
内服誘発試験は現在当科では⾏っていません。
膠原病とは全⾝の複数の臓器に炎症が起こり、臓器の機能障害をもたらす⼀連の疾患群の総称です。主に⽪膚症状が出るのは全⾝性エリテマトーデス、全⾝
性強⽪症、⽪膚筋炎です。
⼿⾜先の⾊が冷たくなると⽩く変わってきたり、顔などに発疹が出ることにより発⾒されることがあります。
種々の検査をして早期診断、的確な病勢の判断をしたのちに⽪膚症状がメインの⽅に対してはステロイド内服やその他の治療を⾏い病勢の良好なコントロールを⾏います。
⽪膚を攻撃する⾃⼰抗体ができるため起こります。
体、あるいは⼝の中などに⽔ぶくれができます。
主にステロイド内服による治療を⾏います。その他症状に応じて免疫抑制剤やγグロブリン⼤量静注(IVIG)療法を⾏ったりします。
発疹の出ている部分を削り、顕微鏡でカビがいるかどうか確かめる検査です。
何かによるかぶれや薬剤、⻭科⾦属に対するアレルギーの原因を調べるための検査です。
薬剤によるアレルギーがあるかどうかを薬剤パッチテストやDLST検査で確かめます。
薬剤内服の検査は当科では現在⾏っておりません。
良性の腫瘍と悪性の腫瘍を鑑別するのに役⽴つ痛くない検査です。
⽪膚や⽪膚の下にできている腫瘍などに対する超⾳波検査です。
発疹の⼀部を切り取り、顕微鏡で診断や治療効果を確かめる検査です。