診療科

泌尿器科

トップ 診療科・部門 泌尿器科 主な診療内容/専⾨外来

主な診療内容

腎臓がん

説明

がんが腎臓とどまる場合の治療は、⼿術が原則です。
⼩さな腎がんでは、手術支援ロボットda Vinciを用いて部分切除による腎温存に取り組んでいます。

症状

最近はドックなどでの超音波検査やCTで偶然見つけられることが多くなりました。
⾎尿、腹部腫瘤、発熱などの自覚症状は、がんが⼤きくならないとでません。

治療内容

腎内にがんがとどまる場合は、手術支援ロボットda Vinciを用いて、腎部分切除や腎摘出を行います。周囲臓器や下大静脈へ浸潤しているケースは、開腹手術が必要です。

 

前⽴腺がん

説明

前⽴腺がんは本邦でも近年増加しています。
診断⼿順は、⾎液検査で前立腺腫瘍マーカーであるPSA等を測定し、異常⾼値ならばMRIなど画像検査後に前⽴腺針⽣検を⾏います。
当科での前⽴腺⽣検のがん陽性率は約40%です。

症状

排尿困難や頻尿などが症状といえますが、症状で前⽴腺肥⼤症と前立腺がんを区別することはできません。
早期の前立腺がんを早期に発見するためには、人間ドックや住民検診などでPSA検査をうけることが重要です。

治療内容

手術支援ロボットda Vinciを用いたロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘術・放射線療法・内分泌療法・PSA監視療ど多岐にわたる治療があります。
転移がない場合は⼿術や放射線療法などが、転移がある場合や⾼齢者には内分泌療法が適しています。
充分なインフォームドコンセントのもとに、その⽅に応じた適切な治療を選択しています。

膀胱がん

説明

膀胱粘膜から発生するがんです。
筋層浸潤のない表在がんと筋層浸潤のある深達がんで治療法が異なります。
また、化学療法や放射線療法も有効です。

症状

最も多い症状は⾎尿です。

治療内容

表在がんでは経尿道的腫瘍切除術 (TUR-Bt) や膀胱内注⼊療法で治療します。
深達がんでは膀胱全摘術が標準治療ですが、TUR-Btと化学療法・放射線療法を組み合わせた膀胱温存療法にも取り組んでいます。

上部尿路がん (腎盂がん 、 尿管がん)

説明

腎盂や尿管粘膜から発症するがんです。
腎盂や尿管の粘膜は膀胱粘膜と同じ組織型です。手術療法、化学療法や放射線治療が有効です。

症状

膀胱がんと同様最も多い症状は⾎尿ですが、背部痛など尿管結⽯と症状が似ている場合があります。

治療内容

手術支援ロボットda Vinciを用いたロボット支援腹腔鏡下腎尿管全摘術が標準術式です。
⼩さな尿管がんでは尿管鏡下⽣検を先⾏させ、悪性度が低ければ尿管部分切除にとどめる場合もあります。

精巣がん

説明

若年者から中高年に多いがんです。
化学療法が有効で、転移のある場合でも根治できる可能性があります。

症状

症状は精巣の無痛性腫⼤です。
精巣が⼤きくなった、陰嚢内にしこりを触れるようになったなどの場合は早急な受診が必要です。

治療内容

精巣を摘出します。
転移があれば化学療法を施⾏します。 放射線治療も有効です。

前⽴腺肥⼤症

説明

男性の加齢現象です。
中⾼年になると前⽴腺内部の尿道周囲腺とよばれる部分が肥⼤してきます。
その結果前⽴腺が⼤きくなり、膀胱・尿道を圧迫し排尿困難や頻尿などの症状が出現します。

症状

おしっこが近い、尿がもれる、おしっこに時間がかかる、残尿感があるなど

治療内容

薬の治療と⼿術による治療があります。
薬による治療は症状緩和⽬的が主体で、根本治療は⼿術となります。
⼤きな肥⼤症でも経尿道的⼿術を基本とし、開腹⼿術はほとんど⾏っていません。

尿路結⽯症

説明

腎臓にできる腎結⽯、それが尿管に落ちてきた尿管結⽯を上部尿路結⽯と呼びます。
膀胱や尿道の結石は、下部尿路結⽯といいます。

症状

腰背部痛がある、⾎尿がでるなど

治療内容

上部尿路結⽯はカルシウム結⽯が多くこれらは薬剤では溶けません。
5mm以下の⼩さな尿管結⽯は⾃然にでることが多く排⽯を待ちますが、腎結⽯や5mm以上の尿管結⽯は体外衝撃波結⽯破砕術 (ESWL) 、経尿道的尿路結⽯除去術 (TUL) 、経⽪的尿路結⽯除去術 (PNL) 、TULとPNLを同時で行う経皮的経尿道的同時破石術(ECIRS)を⾏っています。
近年開腹⼿術例はありません。
膀胱結⽯も経尿道的砕⽯術が主体です。さらに結⽯形成の原因となった疾患の治療も必要です。

トピックス

手術支援ロボットda Vinciを導入いたしました

前職で2010年から前立腺がんに対する腹腔鏡下前⽴腺全摘術を行っており、当院は2015年より腹腔鏡下前⽴腺⼿術の認定施設となっています。
手術支援ロボットda Vinci導入後は、拡大視野による高精度な3D画像とロボットアームの繊細な手術操作により、安全で高精度の手術を行っています。

公立学校共済組合 日本医療機能評価認定病院 人間ドック学会健診施設 機能評価認定施設
ページトップ